第2話|なぜ人は住宅ローンを限度額MAXで借りてしまうのか

前回は言った。

「借りられる額」と「借りるべき額」は違う。

ではなぜ、人は限度額MAXで借りてしまうのか。

答えはシンプルだ。

心理が動くから。


① FOMO(取り残され恐怖)

オーストラリアの住宅市場は高騰している。

ニュースが言う。
「また過去最高更新」

友達が言う。
「買ってよかった」

不動産エージェントが言う。
「来月はもっと上がりますよ」

脳はこう変換する。

今買わないと終わる。

冷静な計算が吹き飛ぶ瞬間だ。


② 銀行の「お墨付き」効果

Commonwealth Bankや
ANZが

「あなたは○○ドルまで借りられます」

と言う。

この瞬間、多くの人はこう思う。

「いけるってことだよね?」

違う。

それは「いける」ではない。

「理論上返せる」だ。


③ 家=ステータスという幻想

大きい家。
良いエリア。
庭付き。

家は住居である前に、
社会的証明になる。

・自分は成功している
・家族を守れている
・遅れていない

この無意識が、借入額を押し上げる。


④ 比較という毒

隣が買った。
同僚が買った。
SNSに鍵の写真が上がる。

人は絶対値ではなく、相対値で動く。

でも住宅ローンは相対比較で組むものじゃない。

30年契約は、他人のタイムラインでは払えない。


⑤ 一番怖いのは「慣れ」

最初は怖い。

でも営業担当が慣れさせる。

「皆さんこのくらい借りてますよ」

「共働きなら大丈夫です」

「昇給しますよね?」

気づけばMAX。


鬼の整理

限度額MAXで借りる人は、
バカだからじゃない。

心理が動かされているだけ。

高騰相場では特に。

だから必要なのは勇気ではなく、

設計。

感情ではなく、

前提。

次は具体的にいく。

実際に限度額MAXで借りると何が起きるのか。

この話は「お金の前提」カテゴリーにまとめてある。

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