ある日、
理由は
はっきり
伝えられた。
「ミシン室に
行ってくれ」
それだけだった。
配置換えじゃない。
調整でもない。
左遷だと、
すぐに
分かった。
私は、
その場で
何も
言わなかった。
反論もしない。
質問もしない。
できている
つもりだった
自分と、
判断された
現実が、
噛み合っていなかった。
説明は、
受け取った。
内容も、
理解した。
でも、
納得とは
別だった。
私は、
「戻れる途中」
だと
思っていた。
現場は、
「外す段階」
に
入っていた。
その差が、
この一言に
詰まっていた。
ミシン室は、
うるさかった。
機械の音が、
途切れない。
前にいた
工程とは、
環境が
まったく
違う。
私は、
黙って
座った。
顔を
下げて、
音に
紛れるように。
声が
出そうになって、
押し殺した。
悔しかった。
できない
自分が。
前は
できていた
はずのことが、
できない。
誰かに
責められた
わけじゃない。
でも、
自分が
一番
自分を
責めていた。
私は、
声を
殺して
泣いた。
ここから先、
私は
別の線路に
乗る。
そう
決まった日だった。
#回復の記録 #復職 #左遷 #ミシン室 #声を殺して泣いた
Short English Version
They told me,
“Move to the sewing room.”
It was loud.
I sat down
and cried silently.
That was the day
my track changed.


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