― 環境適応力が異常に高い ―
日本にいた頃、
私はわりと頻繁に転勤していた。
場所が変わる。
人が変わる。
ルールも、空気も、微妙に変わる。
でも毎回思ってたのは、
「まあ、こんなもんか」。
引っ越し先では
- まず空気を読む
- ローカルルールを把握する
- 出しゃばらない
- でも消えない
この辺を自然にやっていた。
気づくと、
新しい土地でも
「前からいました?」
みたいなポジションにいる。
別に努力してたわけじゃない。
ただ、察するのが早いだけ。
日本って一見どこも同じに見えるけど、
実は地域ごとにクセが強い。
距離感、
言い方、
暗黙の了解、
よそ者への温度。
それを毎回インストールして、
普通に暮らしてた。
だから当時の私は、
「移動が多い人生」
だなんて思っていなかった。
ただ
適応してただけ。
でも今振り返ると、
この日本国内転勤の繰り返しで
一つの仕様が完成していた。
👉 場所に執着しない
👉 人間関係を固定しない
👉 正解は一つじゃないと知っている
これ、定住型の人生には
わりと厄介な仕様。
でも当時は、
そんな自覚は一切なかった。
だって
どこに行っても、
ちゃんと回ってたから。
この「どこでも回る」という感覚が、
のちに
国をまたいだとき、
一気に意味を持ちはじめる。
——この時点では、
まだただの
日本に馴染みすぎる女。
(つづく)
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