やっと自分の番が来たので、静かにします|1話目

30で結婚して、
32で子どもを産んだ。

今、48。

振り返ってみると、
この18年はあまりにも忙しすぎて、
立ち止まって考える余白がなかった。

結婚。
出産。
子育て。

どれも人生の一大イベントすぎて、
私は完全にその中にのまれていた。

当時は、
「今が人生の本番」
「ここで間違えたら終わり」
そんな感覚がずっとあったと思う。

でも最近、ふっと腹に落ちた。

結婚も、子育ても、
人生そのものじゃなかった。

人生の中の、
一過性のフェーズだった。

忙しかったわけでも、
特別に頑張っていたわけでもない。
ただ、役割のど真ん中にいただけ。

母という役割。
妻という役割。
家族を回す役割。

それを引き受けて、
必死にこなしていただけで、
それ以外の選択肢を考える余地は
そもそも無かった。

そして今。

子どもは15歳になり、
家の重心が、少しずつ私から離れていく。

それは寂しさというより、
安堵に近い感覚だった。

「あ、ここまでやったんだな」

そんな実感が、
静かに湧いてきた。

何かを始めたいわけじゃない。
夢を語りたいわけでもない。

ただ、
やっと自分の番が回ってきたから、
少し静かにしたい。

このシリーズは、
答えを出す話でも、
誰かを導く話でもない。

役割を引き受け、
役割を終えたひとりの記録。

人生の音量を、
少し下げたくなった人に向けて、
ここから続きを書いていく。


#40代
#50代
#人生の転換期
#役割を終える
#自分の番


この話は「40代・50代」カテゴリーにまとめています。

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