なぜ“いい子”ほど、20代で動けなくなるのか |1話目

正解を外からもらい続けた結果

20代で動けなくなる子には、
ある共通点がある。

それは、
ずっと“いい子”だったことだ。

言われたことをきちんとやる。
空気を読む。
迷惑をかけない。
失敗しないように動く。

学校では評価される。
先生にも、親にも、
「安心できる子」と言われる。

でも、
社会に出た瞬間、止まる。

何を選べばいいか分からない。
決められない。
動けない。
失敗が怖い。

これは能力の問題じゃない。
構造の問題だ。

“いい子”は、
正解を自分で作る経験をしていない。

これまでの人生で、
正解はいつも外にあった。

・親が選んだ進路
・学校が示したルート
・先生が評価する行動
・周囲が「正しい」と言う選択

その通りにやれば、
問題は起きなかった。

でも20代になると、
世界は急にこうなる。

「好きに選んでいいよ」
「自分で決めていいよ」
「自己責任でどうぞ」

ここで、“いい子”は立ち止まる。

なぜなら、
正解が提示されなくなるからだ。

間違えたらどうしよう。
失敗したら終わりかもしれない。
周りにどう思われるだろう。

動けないのは、
甘えているからじゃない。
怠けているからでもない。

失敗耐性が育っていないだけだ。

失敗しても大丈夫だった経験。
選び直しても価値が下がらなかった記憶。
間違えても、戻れた実感。

これがないと、
人は動けなくなる。

“いい子”は、
失敗しないように育てられた。

親も学校も、
良かれと思って先回りした。
危ない道を避けさせた。
無難な選択を勧めた。

その結果、
転び方を知らない大人が出来上がる。

20代は、
初めて自分でハンドルを握る時期だ。

ここで必要なのは、
頭の良さでも、
コミュ力でもない。

自分で決めて、失敗して、立て直した経験だ。

それがないと、
想定外が来た瞬間に止まる。

“いい子”ほど動けなくなるのは、
性格のせいじゃない。

これまでの設計が、
そうさせている。

次は、
なぜ“いい子”ほど、20代で動けなくなるのか|2話目
「20代で詰まる子が信じている前提」
を書く。


#教育 #子育て #多様性 #進路 #20代
この話は「教育」カテゴリにまとめてあります。

コメント