⑤ それでも親が関与すべき、唯一の領域
ここまで
「介入しすぎない」
「手を離す」
という話をしてきた。
でも、
誤解してほしくないことがある。
親が何もしなくていい、という話ではない。
親が関与すべき領域は、確かに存在する。
しかも、かなり重要な部分だ。
それは、
安全と、最低限の土台だ。
・命に関わること
・明らかに取り返しがつかないこと
・法的・身体的リスク
・生活が成り立たなくなるライン
この領域だけは、
親がブレーキを踏んでいい。
というより、
踏まなければならない。
ただし、ここで重要なのは、
内容を決めることではなく、枠を決めることだ。
どの学校に行くか。
どの進路を選ぶか。
どんな友達と付き合うか。
ここは子どもの領域。
でも、
・ここを超えると危険
・ここまでは守る
・ここから先は自己責任
この「境界線」を示すのは、親の役割だ。
例えば、
選択肢は子どもに渡す。
ただし、
お金の上限
安全の下限
生活の最低ライン
ここだけは共有する。
それだけで、
子どもは自由に考えられる。
枠がない自由は、不安になる。
枠がありすぎる自由は、窒息する。
ちょうどいいのは、
壊れないための枠だけを残すことだ。
親は、
人生の運転手じゃない。
ガードレールだ。
ぶつかりそうになったら止める。
でも、
どこに行くかは決めない。
この役割を理解すると、
介入と放置の間で迷わなくなる。


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