多様性オーストラリア|共存はする、融合はしない

中間まとめ|なぜ「混ざらなくても」社会は回っているのか

ここまでの話を、一度まとめておく。

オーストラリアは、多様性の国だ。
でもそれは、
「みんな仲良く融合する国」
という意味ではない。

人種は交わらない。
中高生でさえ、生活圏では分かれていく。
ワーホリや留学生が溶け込めないのも、構造の問題。
大学は通過点で、深い関係を作る設計ではない。
差別はあるが、制度にはしにくい。
都市部と地方では、前提が別の国レベルで違う。

それでも、この社会は壊れていない。

なぜか。

理由はシンプルだ。
無理に混ぜないから

理解し合おうとしすぎない。
価値観を揃えようとしない。
同化をゴールにしない。

その代わり、
ルールを共有する。
距離を保つ。
役割があれば一緒にやる。

オーストラリアの多様性は、
理想論ではなく、
壊れないための設計だ。

共存はする。
でも、融合はしない。

ここまでが、このシリーズの土台。

次は、
それでも例外的に
人種や文化を越えて交わっていく人たちの話を書く。

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