勉強が不得意な子への声かけ|第8話

あの体験が、私の選択にどう影響したか

塾での出来事も、
英語の「分かったふり」も、
その瞬間だけを切り取れば
ただの嫌な経験で終わる。

でも実際は、
もっと長く、
もっと静かに影響していた。


私はいつの間にか、
こういうものから距離を取るようになっていた。

  • 数字
  • 学歴
  • 専門用語
  • 制度
  • 正解が一つしかない世界

「分からない自分」が
露呈しそうな場所を、
無意識に避ける。


これは逃げではない。
自己防衛だ。

一度、
分からない状態で
晒された経験があると、
人は同じ状況を本能的に避ける。

安全じゃない場所に
近づかなくなる。


だから私は、
「できそうなこと」を選んだ。

  • その場で対応できること
  • 人を見て判断できること
  • 正解が一つじゃないこと

勉強では評価されなかったけれど、
現場では生きる力。

結果として、
私はそっちの世界で
生き延びてきた。


ここで誤解してほしくない。

これは
「勉強が不要」という話じゃない。

ただ、
学びの入り口で安全を失うと、
人は別ルートを探す

という話。

それは劣った選択でも、
間違った選択でもない。


むしろ私は、
今の自分を
それなりに信頼している。

判断力。
現実感覚。
人を見る目。

机の上では育たなかった力が、
別の場所で育った。


もし、
あの時の学びの場が
もう少し安全だったら。

私は、
違う選択をしていたかもしれない。

でも、
それが正解だったかは分からない。

人生は、
一本の道じゃない。


このシリーズで書いてきたのは、
「勉強ができなかった過去」の話じゃない。

学びの入り口で、
何を失い、
何を選び直したか
の話。


次回は、
親として、どんな教育環境だけは避けたいか。

これは
過去の反省ではなく、
今の選択の話。


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※この話は「教育」カテゴリーにまとめてあります。

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