──オーストラリア介護は、なぜ「NDISだけ」稼げるのか。
ここで、もう一段深い話をする。
オーストラリアの介護職は稼げる。
──ただし、NDISに限る。
AGED CAREは、もう別物。
というか、構造的に無理。
これは能力の差でも、努力の差でもない。
制度設計の差だ。
NDISは「個人事業主」が成立する
NDIS(障害ケア)では、
・個人事業主として働ける
・クライアントと直接契約
・料金交渉が可能(上限はある)
・サービス内容で差別化できる
・合わなければ断れる
つまり、
価格決定権が現場側にある。
ここが、決定的。
だから、
・時給が成立する
・稼働時間を絞っても成り立つ
・体力・メンタルと収入を調整できる
👉 設計すれば、普通に稼げる。
なぜNDISだけ、これが可能なのか
理由はシンプル。
NDISは
**「人にお金をつける制度」**だから。
施設にお金を出すのではなく、
利用者本人に予算を渡す。
するとどうなるか。
・利用者が選ぶ
・ケアワーカーは選ばれる側
・だから競争が起きる
・だから交渉力が生まれる
これは
市場としてかなり健全。
AGED CAREが「もう無理」な理由
一方、AGED CARE(高齢者ケア)。
・施設中心
・組織が元請け
・価格は国がガチガチ
・個人の裁量ほぼゼロ
結果、
・賃金は上がらない
・人は足りない
・責任と書類だけ増える
最近は特に、
👉 良心がある人ほど消耗する構造
もう
個人が主導権を持てるフィールドじゃない。
ここ、比較すると一発で分かる
| 項目 | NDIS | AGED CARE |
|---|---|---|
| 契約 | 個人と直接 | 施設・組織 |
| 価格交渉 | ⭕ | ❌ |
| 個人事業主 | ⭕ | ほぼ不可 |
| 主導権 | ケアワーカー | 組織 |
| 将来性 | 高い | 低い |
この差は、
**制度が「誰を守る設計か」**の差。
日本の介護と、完全に重なる
日本の介護も、
・施設が元請け
・単価固定
・裁量なし
・献身前提
だから、
人が足りないのに、給料が上がらない。
NDIS型の発想がない限り、
日本も同じルートを辿る。
2.75話の結論
オーストラリアの介護職が
「稼げる」と言われる理由は、
努力でも、優しさでもない。
NDISという設計が、
個人に主導権を渡しているから。
AGED CAREが詰んだのは、
人の問題じゃない。
制度の問題。
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#前提の外に出る
この話は「前提」カテゴリにまとめてあります。


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