夢が高すぎるんじゃない。給料が低すぎる|七話目

― 外国人技術者の「特別枠」ですら、天井が低い理由 ―

「日本は外国人の優秀な技術者を呼べばいい」
よく聞く言葉だ。

実際、
半導体やITの分野では
特別枠という形で
海外人材を採ろうとしている。

でも、ここにも
大きな誤解がある。


外国人技術者は、
確かに日本人より
少し高い条件で入ることがある。

・年俸制
・役職付き
・個別交渉

ただし、
“世界基準”で見ると高くない。

これが現実だ。


海外で
・即戦力
・立ち上げ経験あり
・希少スキル持ち

こうした人材が
アメリカや台湾で得られる条件と、
日本で提示される条件。

その差は、
埋まっていない。

日本は
「国内では高め」
でも
「世界では中の下」。


なぜ、特別枠ですら
思い切った額を出せないのか。

理由はこれだ。

・社内の給料バランスが崩れる
・日本人社員との逆転が起きる
・説明がつかない
・前例を作りたくない

つまり、
個人ではなく、組織を守る設計

これは外国人差別ではない。
横並び文化の延長線だ。


結果、起きていることは単純。

・本当に世界トップ層は来ない
・数年で去る
・ノウハウが定着しにくい

それでも
「外国人を入れている」という
見た目の達成感は得られる。

中身より、形式。


ここで大事なのは、
外国人技術者が悪いとか、
日本が冷たいとか、
そういう話ではない。

天井が、最初から低く設定されている
それだけだ。

日本人であれ
外国人であれ、
例外はほとんどない。


だから、
優秀な外国人が
「日本を選ばない」のも自然だ。

給料だけじゃない。
・裁量
・スピード
・評価
・移動の自由

その全部が、
平均を守る方向に寄っている。


外国人を呼べば解決、ではない。
制度を変えなければ、同じことが起きる。

夢が高すぎるんじゃない。
受け皿が、小さすぎる。


次は、
「安定」の正体は、本当に安心なのか
その話をする。

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※この話は「日本の前提」カテゴリにまとめてあります

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