第5話|修羅場で「助けて」と言えなかった理由

修羅場にいた頃を思い出すと、
あとからこう思う人が多い。

「なんで、もっと助けを求めなかったんだろう」
「誰かに頼めばよかったのに」

でも、
あの時の自分を責める必要はない。


修羅場では、「助けて」が言語化できない

修羅場にいると、
頭の中はこうなっている。

・何が足りないか分からない
・どこが限界か分からない
・説明する余力がない

「助けて」と言うには、
自分の状態を把握して
言葉にして
相手に伝える必要がある。

それ、
余白がある人の作業だ。


頼れなかったのは、強がりじゃない

よく誤解されるけど、
修羅場で頼れなかったのは、

プライドでも
我慢強さでも
性格でもない。

処理能力が残っていなかっただけ。

頼るための脳のリソースが、
もう残っていなかった。


「察してほしい」も、無理な話じゃなかった

「ちゃんと頼まなきゃ伝わらない」
そう言われがちだけど、
修羅場ではそれも酷だ。

頼む力が残っていない人に、
「ちゃんと頼んで」は成立しない。

あれは甘えじゃない。
限界のサインだ。


修羅場で必要だったのは、支援じゃなく安全

修羅場で本当に欲しかったのは、
手助けの内容よりも、

・否定されないこと
・評価されないこと
・説明を求められないこと

つまり、
安全な空気


今なら、助けを出せる

修羅場を抜けた今なら、
自分の状態を説明できる。

「今日は無理」
「ここ手伝ってほしい」
「少し休みたい」

これは成長じゃない。
余白が戻っただけ。


あの時、助けを求められなかったあなたへ

言えなかったのは、
弱かったからじゃない。

生き延びるのに、精一杯だったから。

それでいい。
それが、修羅場だった。

※この話は「修羅場」カテゴリにまとめてあります。

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