80%生活という防御設計|第1話 なぜ100%使う家計は不安定なのか

世帯収入を100%使ってはいけない

これは節約の話ではない。

構造の話だ。

世帯収入の100%を使い切る家計は、
一見安定しているように見える。

でも実態は違う。

それは、

何も起きないことを前提にした設計だからだ。


100%依存は綱渡り

フルタイムが前提。
残業が前提。
ボーナスが前提。

その前提が1つ崩れた瞬間、
家計は揺れる。

・病気
・親の介護
・転職
・不況

どれも珍しい出来事ではない。

それでも多くの家庭は、

「今と同じ収入が続くこと」

を無意識に前提にしている。

これが不安定の正体。


80%という防御ライン

理想は70%。

でも現実的なラインは80%。

世帯収入のマックスを基準に、
生活費を80%以内に抑える。

常に20%の余白を持つ。

この20%は、

・命金(生活防衛費)の原資
・投資の原資
・介護による収入減の吸収
・働き方変更の準備

になる。

20%はただの貯金ではない。

選択肢の保険だ。


問題は支出額ではない

問題は「依存率」。

100%使う設計は、
1円も落ちてはいけない設計。

だから収入が落ちたとき、

・焦る
・借りる
・不利な条件を飲む

という流れになる。

焦りは判断を鈍らせる。

構造がないと、
人は感情で動く。


私が知った“ゼロ”

私は脳出血で倒れ、
8か月、世帯収入ゼロを経験した。

減ったのではない。

ゼロ。

あのとき思ったのは、

もっと稼げばよかった、ではない。

設計していてよかった。

収入は止まる。

これは可能性ではなく、
現実だ。


80%は守り

100%は常に追われる。

90%でもまだ不安定。

80%でようやく守りができる。

70%まで落とせたら攻めに回れる。

これは節約ではない。

生存設計。


このシリーズでは、
介護離職時代に崩れない家計構造を掘り下げていく。

次回は、
「収入が落ちたとき、家計はどう崩れるのか」。

この話は「① 構造|前提|世界」カテゴリーにまとめています。

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