第1話4%ルールは魔法じゃない|3,000万円で自由は買えない理由

4%ルールは魔法じゃない|3,000万円で自由は買えない理由

4%ルールは「自由の公式」ではない

3,000万円あれば月10万円。
$300,000あれば月$1,000。

だからFIREできる。

——その話、よく見かける。

でもそれ、
自由の設計じゃない。

数字の暗記。


4%ルールの正体

William Bengen が1990年代に行った研究。

アメリカ株式と債券の過去データを使い、

「30年間、資産を枯らさずに取り崩せる安全率」

として導き出されたのが約4%。

重要なのはここ。

・アメリカ市場前提
・過去データ前提
・30年想定
・完全保証ではない

なのにいつの間にか、

4%=安心
4%=自由
4%=引退可能ライン

みたいに拡散した。

それ、宗教化してる。


3,000万円で本当に生きられるか?

理論上はこうなる。

3,000万円 × 4% = 120万円/年
→ 月10万円

$300,000 × 4% = $12,000/年
→ 月$1,000

数字は合ってる。

でも。

家賃は?
医療は?
インフレは?
為替は?

オーストラリアの家賃社会で
月$1,000で“安心”は無理。

ボート生活で固定費を削っても
「余裕」とは別物。

4%は生活費の“全部”を賄う装置じゃない。


最大の誤解

4%は

「安全に見える過去の統計」

であって、

「未来の保証」

じゃない。

市場が最初の数年で暴落したら?

インフレが想定以上だったら?

長生きしたら?

破綻する可能性は普通にある。

なのに、

4%あれば働かなくていい

という思想が広がった。

ここに違和感がある。


Ayaの立場

私はFIRE否定派ではない。

でも、

フルリタイア思想には違和感がある。

4%は

「引退資金」じゃない。

「選択肢を増やす装置」

だと思ってる。

全部を賭ける数字じゃない。

一部を自動化する数字。

自由は買えない。

自由度は上げられる。

ここ、混同すると危険。


次回

第2話は切り込む。

4%で生きられる人、無理な人。

額の話じゃない。

構造の話。

この話は「③お金の前提」カテゴリーにまとめていく。

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