第9話|修羅場を通った人は、もう元の場所には戻れない

修羅場を抜けたあと、
ふと気づくことがある。

「あれ?
前と同じ感覚で生きられない」

でもそれは、
壊れたわけでも
冷めたわけでもない。


戻れないのは、劣化じゃない

修羅場を通る前の自分は、
いろんな前提を信じていた。

・頑張れば何とかなる
・ちゃんとすれば報われる
・正論はいつも正しい
・努力は必ず意味を持つ

修羅場は、
これを全部、現実で壊してくる。

だから戻れない。


戻れなくなった場所の正体

修羅場を通った人が
戻れなくなるのは、ここだ。

・無邪気な楽観
・努力万能論
・我慢が美徳な世界
・「普通」に対する信頼

これは喪失じゃない。

更新だ。


修羅場は、世界の見え方を変える

修羅場を経験すると、
人はこうなる。

・他人を急かさなくなる
・安易な正論を言わなくなる
・頑張っている人が分かる
・静かな優しさを選ぶ

これは、
痛みを知ったからじゃない。

構造を知ったから。


もう戻れないのは、守りが入ったから

修羅場を通ると、
無意識にこう判断する。

「もう、壊れる場所には行かない」

だから
過剰な期待
無理な役割
削れる環境

から、少し距離を取る。

それを
「変わった」「冷めた」と言われることもある。

でもそれは、
生存知だ。


戻れないあなたは、正常だ

もし今、
昔のように無理がきかないなら、
それは弱くなったからじゃない。

一度、
限界を知ったから。

戻れないのは、
失ったからじゃない。

知ってしまったから。


修羅場は、人を現実側に連れてくる

修羅場を通った人は、
夢を見なくなるわけじゃない。

ただ、
壊れない場所にしか
夢を置かなくなる。

それは
悲しさじゃない。

成熟だ。


修羅場を通ったあなたへ

もう戻れない場所があるなら、
それでいい。

そこは、
あなたを削っていた場所だ。

修羅場は、
人を壊すだけじゃない。

人を、現実に戻す。

※この話は「修羅場」カテゴリにまとめてあります。

#修羅場シリーズ
#戻れない場所
#人生の更新
#生存知
#構造で考える

コメント