第6話|修羅場の記憶が、ところどころ抜けている理由

修羅場の頃の話をすると、
よくこう言われる。

「その時、何考えてた?」
「どうやって乗り切ったの?」

正直に答えると、
覚えていない部分が多い。


記憶が曖昧なのは、異常じゃない

修羅場を経験した人の多くが、
同じことを感じている。

・日々の記憶が飛んでいる
・時間の感覚がない
・細かい出来事を思い出せない

でもこれは、
トラウマでも欠陥でもない。


修羅場では、脳が「保存しない」選択をする

人の脳は、
安全が確保できていない時、
すべてを記録しない。

理由はシンプル。

覚えていたら、壊れるから。

だから脳は、
・不要な感情を薄め
・細部の記録を捨て
・「今」を回すことに集中する

これは防御だ。


思い出せない=向き合っていない、ではない

あとから
「ちゃんと向き合ってこなかったのでは」
と思う人がいる。

違う。

向き合う余力がなかっただけ。
向き合う必要もなかった。

修羅場でやるべきことは、
内省じゃない。

生存。


記憶が戻るのは、安全になってから

不思議だけど、
修羅場を抜けて
余白が戻ってくると、

ふと
断片的に思い出すことがある。

それは、
脳が「もう大丈夫」と判断した証拠。


忘れている自分を、責めなくていい

覚えていなくても、
何も問題はない。

思い出せなくても、
意味はある。

あなたは、
ちゃんとその時間を
生き延びた。


修羅場の記憶は、完全じゃなくていい

修羅場は、
語るための物語じゃない。

生き延びるための期間。

記憶が抜けているのは、
あなたが壊れなかった証拠だ。

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