ラップトップを手に入れて、
怒鳴り合いは止まった。
でも、
それだけじゃ足りなかった。
静かにはなったけど、
緊張はまだ残っていた。
私は分かっていた。
これはまだ
「誤解が減った」だけ。
完全には終わっていない。
次に必要だったのは「説明しなくていい状態」
私はもう、
説明したくなかった。
- 何を考えてるか
- 何を書いてるか
- どこに向かってるか
これ以上、
一つ一つ翻訳する気力がなかった。
説明は、
エネルギーを使う。
しかも、
前提が違う相手には
ほぼ届かない。
そこで必要だったのが、
説明そのものを発生させない仕組み。
職業名は「理解のため」じゃない
ある時、
何気なく聞かれた。
「それ、仕事なの?」
私は一瞬だけ考えて、
こう答えた。
「プログラマーと、ウェブデザイナー。」
芋、黙る。
深掘りしてこない。
説明を求めてこない。
なぜなら、
- 聞いたことはある
- でも中身は分からない
つまり
質問しづらい。
ここで私は確信した。
職業名は、
理解のためにあるんじゃない。
沈黙を生むためにある。
あながち嘘でもない、という最強の状態
しかも笑えることに、
この肩書き、
完全な嘘じゃない。
私は実際に、
- 前提を考え
- 構造を組み
- 言葉を配置し
- 全体を設計している
やってることは、
ほぼフルスタック。
だから罪悪感もない。
むしろ
一番近い翻訳だ。
「AI girl」と呼ばれるようになった日
それ以降、
私はこう呼ばれるようになった。
「AI girl」
ラップトップに向かっていると
話しかけられない。
黙っていても
「処理中」で通る。
夜中でも
「仕様」で終わる。
家庭内では、
完全に別カテゴリの生物になった。
そしてそれは、
とても平和だった。
分かり合わない、という選択
ここで私は、
はっきり決めた。
分かり合わない。
無理に近づかない。
でも、壊れない。
そのために使ったのが、
- ラップトップ
- 肩書き
- 翻訳
感情じゃない。
設計だ。
でも、ここで終わらなかった
この時点で
家庭内はかなり安定した。
……が、
ここに爆弾を投げ込むことになる。
私の投資開始。
この瞬間、
芋の前提は
別のスイッチを入れる。
次は
誤解でも、沈黙でもない。
恐怖の話になる。
次回予告
第4話|投資を始めた瞬間、理解は完全に不可能になった
芋の前提は、
「信用できない」
「騙されている」
以上。
※この話は「⑤ 家族・人間関係の前提」にまとめています。


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