退院後から、約一年。
とにかく暇だった。
正確に言うと、
時間はあるのに
「生きてる感じ」がしなかった。
運転は再開した。
仕事にも戻った。
生活は、表面上は元に戻っていた。
それでも、
ずっと何かが止まっていた。
何もしていないわけじゃない。
でも進んでいない感覚。
燃えていない感覚。
今なら分かる。
あれは空白じゃない。
心が、
世界に追いつくまでの
待機時間だった。
一度、
死にかけた身体と脳は
世界の見え方を変える。
でも周囲は言う。
「もう大丈夫でしょ」
「普通に戻ったね」と。
外側と内側のズレ。
そのズレを埋めるために
必要だったのが、あの一年だった。
暇で
止まっていて
何者でもなかった時間。
あの期間がなければ
今の判断基準も
今の金の軸も
今の生き方もない。
心の空白期間は
人生の下書き。
削除じゃない。
保存だ。
止まっていたように見えたのは
次に動くために
全部、溜めていたから。
#心の空白期間
#回復の時間
#人生の下書き
#止まることの意味
#AyaStory


コメント