― 物価だけが上がった国で、人生設計は成立するのか ―
給料が上がらない。
でも、それ以上に見過ごされていることがある。
物価は、ちゃんと上がっている。
家賃。
教育費。
エネルギー。
税金と社会保険。
生活に必要なものほど、
きれいに、確実に、上がった。
それなのに、
初任給だけがほぼ据え置き。
30年前と同じスタート地点に立たされて、
背負う荷物だけが増えた。
・家は高くなった
・子どもを育てるコストは跳ねた
・老後は「自分で備えろ」と言われる
・でも給料は、後で考えろと言われる
この状態で
「自己責任で人生設計しろ」
は、さすがに無理がある。
よく言われる言葉がある。
「昔だって大変だった」
「贅沢しなければやっていける」
「身の丈で暮らせばいい」。
それ、半分は正しい。
でも問題は、
身の丈そのものが、意図的に低く設定されていること。
努力や節約の話じゃない。
最初から、余白がない。
人生設計は、
余白があって初めて成立する。
貯金できる余地。
選択肢を変えられる余地。
失敗しても立て直せる余地。
今の日本は、
その余白を
後回しにする前提で回っている。
「今は我慢」
「そのうち楽になる」
「若いうちは投資期間」。
でも、
物価は「そのうち」なんて待ってくれない。
若い世代が慎重になるのは、
夢を見なくなったからじゃない。
計算できるようになっただけ。
この収入で、
この物価で、
この先まで持つか。
感情じゃなく、
数字で判断している。
それを
冷めているとか
甘えていると言うのは、
現実から目を逸らしているだけだ。
物価が上がり、
給料が止まり、
責任だけが前倒しされた国で、
人生設計は成立するのか。
この問いに
正面から答えない限り、
「夢がない」という感想は消えない。
次は、
「最初は安くても後で上がる」は本当だったのか
その前提を、解体する。
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