多様性があるフリ国家・日本|第6話

家族の多様性は、なぜ制度の外に置かれるのか

前提設定

この話は、
どんな家族が正しいかを決める話じゃない。

結婚する・しない
子どもを持つ・持たない
離婚する・しない

価値観の優劣を語る気もない。

ただ、
家族という単位が
どんな前提で制度設計されているか

それを観察する。


日本は「家族の多様性」を認めているように見える

日本でも、
表現としてはかなり進んだ。

・いろんな家族の形がある
・結婚しなくてもいい
・一人親家庭も珍しくない

言葉だけ見れば、
確かに多様だ。


でも、制度が見ている家族は一つだけ

制度が前提にしている家族像は、
今もほぼ変わっていない。

結婚している
異性カップル
安定収入がある
世帯単位

このモデルから外れた瞬間、
手続きは一気に複雑になる。


「例外対応」が常態化する家族たち

・事実婚
・ひとり親
・再婚家庭
・国際家族
・同性カップル

存在はしている。
でも、
制度の中では
だいたい「例外」。

毎回、
説明が必要。
証明が必要。
確認が必要。


家族の多様性は、自己処理になる

家族の形が
前提から外れると、
こう扱われやすい。

・それは特殊ケース
・制度が想定していない
・個別に対応してください

つまり、
生活単位なのに、自己責任。


家族は「感情」ではなく「生活単位」

ここが一番のズレだ。

家族は
愛情や価値観の話だけじゃない。

・税
・医療
・教育
・住居
・相続

全部、
生活と直結している。

だからこそ、
前提から外れた家族ほど
負荷が大きくなる。


オーストラリアとの違い

オーストラリアも
完璧ではない。

でも、
家族の前提はこうだ。

血縁・婚姻に限らない
生活共同体

だから
事実婚や
パートナー関係は、
最初から制度に入っている。

日本は逆だ。

まず外
必要なら後付け


なぜ家族の多様性が進まないのか

理由はシンプル。

家族を
感情の単位として扱いすぎているから。

でも制度が扱うのは、
感情じゃなく
生活だ。

前提がズレたまま、
多様性だけを掲げると、
家族は守られない。


最後に

家族の多様性とは、
認め合うことじゃない。

どんな形でも
生活が詰まないこと。

そこまで設計されて、
初めて
「多様性がある」と言える。

日本の家族制度は今、
多様性が
あるフリをしている。

——
次は、
「多様性とお金は、なぜ一番相性が悪いのか」
を掘る。


#多様性があるフリ国家
#多様性
#前提の話
#家族の多様性
#生存設計

※この話は「多様性」カテゴリーにまとめてあります

コメント