友の会|八話|今なら、ずいぶん楽だと思う


今なら、
資料作成はAIでできる。
プロジェクターもある。
配布資料だって、
簡単に整う。


正直、
現代は楽だ。

手で書く必要もない。
夜な夜な
大きな画用紙に
文字を書く必要もない。


でも、
楽になったのは
道具だけだ。


当時、
母がやっていたのは、

・何を伝えるか決める
・順番を組む
・話の流れを作る
・人に渡せる形にする

この工程


ここは、
今も変わらない。

AIがあっても、
プロジェクターがあっても、
考える部分は省略できない。


だから今、
私は思う。

あれは
根性でも、
奉仕でも、
昭和の美談でもない。


設計の練習
だった。


時代が変わって、
道具が進化した。

でも、
「生活を言語化して、人に渡す」
という仕事の中身は、
ほとんど同じだ。


今なら、
もっと早くできる。
もっと軽くできる。


でも、
前提がなければ、
どんな道具も使いこなせない。


母は、
重たい時代に、
重たい方法で、
それをやっていただけ。


だから、
今の私が
設計や資料を作るとき、

どこか
懐かしい感じがする。


やっていることは、
同じだからだ。


(つづく)

#友の会 #前提 #生活設計 #構造の話 #生活OS
※この話は、「友の会」カテゴリにまとめてあります。

コメント