友の会|九話|教える側に立つと、前提が固定される


家事家計講習会で、
当番が回ってくる。

資料を作り、
内容を組み、
人前で話す。


ここで起きていた変化は、
能力が上がったことじゃない。

前提が固定された
ということだ。


教える側に立つと、
曖昧なままでは通らない。

・なぜこれをやるのか
・どこから始めるのか
・順番はどうするのか

自分の中で、
決まっていないと話せない。


聞く側でいるうちは、
多少のズレは流せる。

でも、
伝える側に回ると、
ズレは全部、自分に返ってくる。


母がやっていたのは、
「教える」ことじゃない。

前提を、言語として固定する作業
だった。


一度、
言葉にして人に渡すと、
その前提は
自分の生活にも戻ってくる。


だから、
ブレにくくなる。

環境が変わっても、
忙しくなっても、
元に戻れる。


週に一度の最寄り会。
年に一度の講習会。

その積み重ねが、
母の生活を
安定させていたのだと思う。


私は当時、
それを
立派だとも思っていなかった。


ただ、
そういう役割が回ってくる人
だと思っていた。


今になって分かる。

教える側に立つと、
生活は
自然に設計されていく。


意識高いからじゃない。
真面目だからでもない。


工程が、そうなっている。


(つづく)

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