勉強が不得意な子への声かけ|第7話

「分かったふり」が、癖になるまで

英語でも、
私はよく分かったふりをしていた。

本当は分かっていない。
聞き取れていない。
意味も曖昧。

でも、
分からないとは言わなかった。


理由は単純だ。

聞き返すのが怖かった。
止めるのが怖かった。
「また?」と思われるのが怖かった。

だから、
笑って
うなずいて
その場をやり過ごす。


英語は特に、
分からなくなるスピードが速い。

一文聞き逃すと、
その後は
雪崩みたいに置いていかれる。

途中からはもう、
内容を追うのを諦めて、
場の空気だけを読む


ここでも、
私は質問しなかった。

いや、
できなかった。

分からないと言ったら、
時間を止めてしまう。
流れを乱してしまう。
迷惑をかけてしまう。

そう思っていた。


結果、
何が残ったか。

  • 分かったふり
  • 愛想笑い
  • 自己処理

そして、
「私は語学が苦手」という
ラベルだけが残った。


でも今なら分かる。

あれは
英語力の問題じゃない。

安全に止まれる場所がなかった
それだけだ。


分からないと言える環境。
聞き返しても嫌な顔をされない空気。
「今は分からなくていい」という前提。

それがあれば、
英語に限らず
学びは続く。


分かったふりをする子は、
怠けていない。

むしろ、
必死で場に適応している。

だからこそ、
周りは気づきにくい。

静かに、
確実に、
自己信頼だけが削れていく。


このシリーズで
何度も書いているけれど、

勉強が不得意な子に必要なのは、
才能でも、根性でもない。

止まっていい、
分からないと言っていい、
そう思える安全だ。


次回は、
これらの体験が、私のその後の選択にどう影響したか。

勉強の話から離れたようで、
実は全部つながっている話を書く。


#教育 #英語が苦手 #分かったふり #質問できない #学びの安全

※この話は「教育」カテゴリーにまとめてあります。

コメント