できないわけじゃない、ただ異常に疲れる
――後遺症は、日常に溶け込んでいる
軽いめまいが、
日中ずっとある。
ぐるぐる回るわけじゃない。
倒れるほどでもない。
ただ、
脳の置き場所が
1mmずれている感じ。
それが、ずっと続いている。
左手に、
軽い麻痺がある。
力が入らないわけじゃない。
動かないわけでもない。
だから、
「できないこと」は、ほとんどない。
でも――
洗濯物をたたむのが、苦手になった。
じゃがいもの皮むきも、苦手。
両手でやっていた動作が、
どこか噛み合わない。
スムーズじゃない。
リズムが合わない。
「できないわけじゃない」
だから私は、
心の中で唱える。
リハビリ、リハビリ。
自分に言い聞かせながら、
なんとかやる。
ただ、
異常に疲れる。
本当に、
びっくりするほど疲れる。
体力は、
以前の半分くらい。
集中力も、続かない。
長く考えられない。
途中で、
脳が止まる。
パソコンのキーボードも、
うまく打てない。
左手が言うことを聞かない。
特に、
左手の小指が絶望的。
それでも、
とりあえず
キーボードに左手も置いている。
前みたいに、
置きたいから。
でも、
打ち間違いばかり。
直して、
また間違えて、
また直す。
正直、
絶望しちゃうこともある。
できないわけじゃないのに。
前はできていたのに。
これが、
後遺症の厄介なところ。
ゼロか100じゃない。
「生活できない」わけでもない。
ただ、
全部が重い。
誰にも
説明しづらい。
「大変そう」にも見えない。
「もう元気」に見える。
でも、
内側では
ずっと負荷がかかっている。
ヒーリングって、
できるようになることじゃない。
できない自分と、
毎日付き合うこと
なのかもしれない。
今日も、
打ち間違えながら
キーボードを叩く。
左手を、
ちゃんと置いたまま。
リハビリ、リハビリ。
そう唱えながら。
#ヒーリング
#脳出血
#後遺症
#リハビリの日常
この話は「ヒーリング|脳出血」カテゴリーにまとめてあります。


コメント