小さい組織では、どこの国でも人が出る
「オーストラリアは線引きがはっきりしてる」
これは事実。
でも、半分だけ。
実際に働いてみると分かる。
オーストラリアでも、
小さい組織では線引きが甘くなる。
私の職場が、まさにそう。
人数が少ない。
顔が見える。
決裁者との距離が近い。
役割が日々微調整される。
こういう条件が揃うと、
国がどこであれ、
「人」が前に出る。
誰かが困っていれば、
完全に担当外でも一歩出る。
今やれば全体が楽になるなら、
手を伸ばす。
それは
日本的だからでも、
オーストラリア的だからでもない。
小さいからできる。
ここ、すごく勘違いされやすい。
「線引きが甘い=いい職場」
ではない。
小さい組織の
“やってあげる”は、
紙一重で
“守られない”にも変わる。
・ルールが弱い
・代替が効かない
・属人化しやすい
・いい人から消耗する
これは日本でも、
オーストラリアでも同じ。
だから
小さい組織で
人が出るのは自然だけど、
仕組みがないと危険。
ここで、
第2話の話に戻る。
大きな組織が
線をガチガチに引くのは、
冷たいからじゃない。
人を守るため。
一方、
小さい組織は
人で回せるから、
線を緩められる。
つまり——
線引きは文化じゃない。
規模と設計だ。
日本で
「大企業ほど息苦しい」
「小さい会社の方が人情がある」
と感じるのも同じ構造。
オーストラリアで
「冷たいけど壊れにくい」
「小さい職場は意外と柔らかい」
と感じるのも、同じ理由。
国の話じゃない。
サイズの話。
だからこのシリーズでは、
「日本 vs オーストラリア」
という雑な二項対立はしない。
見るべきは常にこれ。
- 規模
- 設計
- 前提
それが違えば、
人の振る舞いは
どこの国でも変わる。
次は、
この構造の中で
一番モヤる立場。
「働く側」でも
「管理する側」でもない。
サービスを受ける側の話をする。
あの
「ちょっと……それはないわ」
が生まれる場所。
#前提
#組織設計
#労働の境界線
#海外生活
#社会構造
※この話は「前提」カテゴリにまとめてあります


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